★科学者になるまでは・・・

レントゲンは、西ドイツの小さな町で1845年に生まれました。
子供の頃は、ほとんどドイツ以外で暮らしました。
彼は小学校時代をオランダで過ごし、スイスのチューリッヒの大学に通いました。

1868年、レントゲンは機械工学(機械の開発・設計・製作・運転などを研究する学問)の学位をとって大学を卒業しました。
その後、1888年にウュルツブルク大学に、新しい物理学研究所が開かれる際、レントゲンは招かれてそこの所長になりました。


★主な研究・業績

「X(エックス)線の発見」
ドイツのヴュルツブルク大学で物理学の教授をしているときにレントゲンは、実験中に放電管から飛び出してくる、目には見えないが「ものをつきぬけ、ものが透けて見える線」を1895年に発見しました。
レントゲンは、このナゾの光線をX(エックス)線と名づけました。
エックス線は、肉などの物質はつきぬけることができますが、骨や金属など、かたく密な素材は突き抜けません。
そのため、医師たちは、「人間の体の中を切らずに見る方法」が見つかったと喜びました。
このエックス線のおかげで、骨の小さなヒビも見つけることができましたし、胃の中の異物までも発見できるのです。
また、産業の現場でも、エックス線を使えば、金属の欠陥を探し出すことができます。
レントゲンは、この発見により、1901年に第一回ノーベル物理学賞を受賞しました。
X線は、発見者を記念して、「レントゲン線」とも呼ばれるようになりました。



★エピソード

レントゲンは、自分が見つけたナゾの線のことを2ヶ月ほど、論文ができるまで誰にも言わなかったといいます。
彼は一人で黙って昼夜を問わず実験を繰り返しました。
あとでこの発見の時、何を考えていたのかを質問されたレントゲンは、「考えはしなかった。ただ実験をした」と答えたという話が残っています。

レントゲンがエックス線を使って初めて撮影した人体写真は、彼の奥さんの指輪をはめた手でした。